あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

有害な言葉

一時、流行みたいになったと私が思うだけかもしれないが
「悩みごとの原因は自分で選んだものだ」という考えは
間違っているのだそうだ。
別の言い方をすれば「誰でも自分の人生は自己責任」
この「自己責任」という常識みたいなものを信じていると、
「自殺」にまで追いつめられる結果になりかねない。
私はこの考え方に長年の間、毒されてきた。
最近それが変わってきて、「人はその時まで生きてきた
環境や人間関係を表す存在になり、自分の意志というものも
幻想であって本当は存在しない」という考えになってきた。
ただし、その考え方を前提に生きるのはまずい気がする。
なぜなら、自分に合わない環境や人間関係から逃げて、
別の異なる環境や人間関係に変えることはできそうだから。
だからといって「結局ほら自己責任でしょ」ではない。
環境や人間関係を変えるなんて簡単なはずがないから。
まず勇気が要る。物理的「引っ越し」とは別次元だろう。
勇気だして努力の末、変える「引っ越す」ことに成功しても
再び同じような環境や人間関係になってしまったり、
もっと酷いことになってしまったりするから。
運任せ、予測不能、高リスク、余裕や努力も必須。
「自己責任」なんて無意味な戯言どころか有害だと思う。