あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

何をしても何もしなくても

毎日の生活がどんなに面倒くさくてうんざりしていても、
今までの生活がいかに快適だったか思い知る時がいつか来る。
そう思って、いざという時の備えや対策を考えて実行しても、
その行動がかえって新たな不安や悩みやトラブルを引き起こしたりする。
後悔というものは、後になってから「自分が選ばなかったこと」を語る。


解釈以外変えられない過去や、まだ存在しない未来のことで
無駄な時間を費やさず、現在のことだけに集中するほうが幸福だと
誰かは言うけど、私は過去にそうした生き方をして不幸だったと
気付いたことがある。とはいえ幸福か不幸なんて意識すること自体も、
時間の浪費かもしれない。


未来に望む夢を持ちながら、今何をするか考えて行動してみることが
有意義に時間を使う適切な生き方だと思える。
そうやって生きた結果が、どんな言葉で表現されようがおかまいなく、
この世を去る時が来た時、自分として意識してきた一個体の存在が
過去の時空に消えていって、後悔どころか自分に関するすべてを、
自分そのものさえ失い、すべてが何でもなくなるだろう。


そこまで考えた時、人生に何を望もうが、ただ生きて時間を過ごすしかない
かもしれないし、それでよいかもしれない。だから、わざわざ意識して
特別なことをしても何もしなくても、物事は自然現象として進んでいく。

もう二度と行けないかもしれない島の夕焼け