時々、古くなったと言われる昔の時代を思い出すと、 あのころは、なんだかんだ言ってても今より楽しかった。 今の世の中、まるで陰鬱な地獄。 明るく元気な人たちの振る舞いは、演技に見える。 それは、自分がそうだからというのもある。 精神状態が地獄になっている人の現実を見る目は、 実は間違ってなかったりする。本当の現実というものは、 つまらなかったり、くだらないし無意味だったりする。 物事に対する興味が…
いい歳になってから初めて一人暮らし。たった十日間だけど。 それがつらすぎるのだ。孤独の寂しさが身に染みる。 それがストレスになって体調もますます悪化。 早く死にたい、冗談ではなくて。 いつになるかわからない寿命まで耐える自信はない。 少なくとも人間には意識というものがあって、 それを「この一人の体が自分であるという感覚」だと定義すると、 死とともに消えてしまうと私は確信している。 だって、死体に…
昔、心霊とか超常現象とか、未知で説明できない謎に 魅力を感じていた時代があったけど、今でも興味を 抱いてしまう自分の感覚はすっかり時代遅れになった。 最近になってやっと、そういう不可解な現象を 「未知の物理現象」という言葉を付けて 古い記憶の引き出しに片づけた。 しかし、科学というのも怪しいと近年言われるようになって、 時代遅れな私の遠い耳にもついにはっきり届くようになった。 科学者が論文などで…
尊厳死とか安楽死を望む人は決して少なくない。 しかし、そういう死に方に拒否反応を示す人たちがいる。 私は「望む」ほうなので、その反応は不可解だ。 その理由や根拠を知りたかったけれども、 彼らの口から説明されるのは、不安や恐れる感情が目立ち、 納得できる内容ではなく、私の疑問は解消しなかった。 彼らは、長生きしたい、早く死にたくないと 思っているだけでなく、「望む人」に対してわざわざ 彼ら自身のも…








