あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

陰鬱な地獄

時々、古くなったと言われる昔の時代を思い出すと、
あのころは、なんだかんだ言ってても今より楽しかった。
今の世の中、まるで陰鬱な地獄。
明るく元気な人たちの振る舞いは、演技に見える。
それは、自分がそうだからというのもある。
精神状態が地獄になっている人の現実を見る目は、
実は間違ってなかったりする。本当の現実というものは、
つまらなかったり、くだらないし無意味だったりする。
物事に対する興味が一切、消えてしまう。
何もかも、どうでもいいことばかり。
結局、いろいろなことをする必要なんてどこにもなかったりする。
何もしないというより、できないでいると、
周囲の世界がどんどん乱れて荒れて、ばらばら粉々になっていく。
物理法則に忠実な自然界は、実は死の世界なんだろう。
命というものは、その法則に逆らい続けて生きることだ。
そうし続けていないと、あっという間に死が近くに来る。
生きることに疲れてくると、そういうことを感じる。
まだまだ生きる気力満々な人たちは、命というものに
最優先の価値を付けて、死の世界に逆らい続ける。
そのために、ありとあらゆる余計なことをやり続ける。