あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

最近のたわごと

ある聡明な学者が書いた一文に私は救われた。
「過去に目を閉ざす人は、現在にも盲目となる」
「過去をよく知らなければ、その過去から解放されない。」
その言葉に私は自分が間違っていなかったと思えて、
自分に初めて自信を持てる感じを覚えた。


苦労する原因を親の貧困のせいにする話が目立つけど、
私の親は、裕福なのに子供に貧困を強いる親だった。
おかげで、ドケチな貧乏生活に不満を持つこともなく、
なにより、多くの人たちが無駄に苦労している厄介な
老害毒親との関わりを最小限にとどめておけそうだ。


ある種の心理学で、「毒親などと親を悪く言うのは、
今の自分に満足していないからだ」という考え方があって、
誰でも自分の人生はすべて自己責任であるという。
その考え方をなかなか受け入れられなかったのは、
前提条件が違うからだった。突き詰めて考えると
確かに、誰でも自分の人生は自己責任なのだ。
そう、断じて親とか他人に関わることでは決してなく、
自分自身に関する物事の責任に対してだけ。


私はそれよりも以下の考え方のほうに共感する。
「人は、その人が生きてきた環境によって作られる」
私の今のありようは、今まで生きてきた周囲の状況を
よく再現している。


ところで、関係ない夢の話。
荒れ狂う海を平気で進む船に乗っている夢を見た。
その船は宇宙船のようだけど、クジラやシャチを
連想するような形をしていた。しかも、乗員たちは
各自が望む乗り心地を体験できる設計になっていて、
私は海の荒波をそのまま味わえる設定で乗っていた。
まるで自分がクジラにしがみつくコバンザメになった
心地がした。
全体が白に近い銀色で美しい船体は、目まぐるしく
形を変える海面の動きを先読みして乗りこなし、
大自然のエネルギーを巧みに利用して進むようだった。


熟しつつあるビワ