あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

蓮根の仕返し

以前、叩きレンコンの話を書いた。
あの後も、しばらくレンコンを買っては食べていたが、
毎度叩きレンコンは疲れるし飽きてくるので、
炊き込みご飯にしてみた。ところが、
「二度と作りたくない」と思うほど不味かった。
そのうち、スーパーの売り場からレンコンが消えた。
それでも、下茹で済みのパックは売っている。
ただ、私は「皮」を食べたいから、皮が取り除かれて
しかも下茹で済みの真っ白な蓮根パックは要らない。


そして、レンコンが消えた代わりにタケノコが出てきた。
皮がついた大きなタケノコ。
今度はそれを炊き込みご飯にしてやろうと、
買って帰って皮をむき始めた時、
タケノコというものは、全部「皮」だったことに気付いた。
しかも、買ったタケノコは、どこまでむいても黒かった。
実は、皮つきのまま二時間下茹でが必要だったのだ。
しかも、米ぬかやトウガラシも必要だった。そんなの
私には面倒くさすぎて不可能なので、皮をむきすぎて
小さくなってしまったタケノコを数分下茹でしてから
炊き込みご飯にしてみた。さいわい、なぜかエグ味なく
食べることはできた。
その翌日、スーパーで見かけたタケノコは、
「下茹で済みの皮つき」で、外側の皮以外の大半が
黒くなくて美味しそうだった。