あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

叩き蓮根

料理のレシピを書くつもりはない。


だらしなくて無責任で身勝手すぎる夫に腹が立って、
私には六秒我慢とか深呼吸など焼け石に水でしかなく、
時間が経つほどますます腹が立ってきて、
スーパーで買った蓮根をまな板に素手で思いっきり
叩きつけたその時、何か大事な記憶もろとも、
ばらばらに砕け散った。
それをごま油で炒めて七味かけて食べたら美味かった。
蓮根だけが私の怒りを受け止めてくれた。
しかし、何かを失った気もする。
まあ、それは代償なのか。