あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

時短競争

テレビや動画でよく「時短料理」というものがあって、
料理の達人が「30分で完成!」などと言うが、
そんな時間だけで本当に料理できるわけがない。
そもそも、時間を計る前に食器から調理道具や
調味料などすべての下準備を終えてしまっている。
準備に要する時間はなぜ省くのだろう。
何かの競争なのだろうけど。
「30分」という数字はいったい何?
加熱時間と最後の味付けだけに要した時間?
そういう数字を見た料理をしない人が
「料理なんか30分でできるんだから楽な仕事だろ」
と思ったり言うのだろうと私は思う。
うちのおっさんなんか、「洗濯なんか5分」と
言っていた。だって、洗濯機に入れたら次は
乾燥まで終わった後、取り出すのにかかる時間しか
作業が無いと思っているから。
ゴミ出しなんかも、掃除して分別されて
1か所に集められて袋詰めまで完了した袋が、
適切な時刻になったら勝手に出来上がっていて、
家の外すぐの所にある集積場に持っていくだけの
作業を指すなら「1分」ってなものか。
洗濯物は、あちこちに散乱している汚れたやつを
捜して見つけて集めることから始めて、
洗濯機から取り出した後も、干したりたたんで
アイロンかけてあちこちの収納場所に
片づけるまでの時間だろうに。