あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

ただいるだけでよい

長年、
生きる意味とか資格などという言葉に惑わされてきた。
そういう意味や資格が無ければ死んだほうがよいと思っていた。
生きることに虚しさや苦しみを感じる原因は、
長年にわたって理不尽なことを強いられてきて、
それを正しい生き方だと信じていることにあった。
自分という存在はすべて周囲からの影響によって
作られたのだった。


「ただ存在するだけでよい」
その言葉は、長年の悩みや疑問を解消し、
静かに心にしみていった。


他にも、賢い誰か他人から学んだことがあった。


「責任」という言葉は人を傷つけたり苦しめる。
「責任」を絶対的正義みたいに扱っていると、
最悪、命を落とすことになりかねない。
汚い言葉を排除するより、辞書から消すのに
最適な言葉は「責任」かもしれない。


安易に「愛」という言葉を使わないほうがよい。
それは人間を超えたところに属するもので、
人間が使った時点で嘘や偽物になる。人間という
「不完全な出来損ない」が使いこなせる言葉は、
ほとんど無意味な「たわごと」しかない。