あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

風呂の夢

いつものように深夜に目が覚めてトイレに行ったとき、
以前、何度か見ていて直前も見ていた同じ夢に気付いた。
それは、現実には存在しない夢だけにしかない家の、
なぜか二つある風呂だ。
そのうち一つは貸切の家族風呂のような感じで、
夢の生活では、ふだんその風呂を使っていた。
もう一つの風呂は、特別な日にしか使っていない。
洞窟の中にあって石造りの壁に彫刻が施され、
岩盤のくぼみが浴槽になっていて、
炎のような暗い明かりで照らされている。
夢の中でその日も「今日は特別な日ではないけど
たまには洞窟風呂に入ってみない?」と家族に話す
自分がいた。それは現実の貧乏生活と違いすぎて、
そんな夢を何度か見ていたことに気付いた時は、
「なんだこの記憶は!?」だった。