生きることは大変なことだ。なぜならこの世界は、
何もせずにいると崩壊に向かう物理法則があって、
それに抗い続けるとか、逃げ続けるとか、抵抗や反発を
絶え間なく続けないと、どんどん「死」に近づいてゆく。
「死」から逃げたり抵抗することになる何かに、
飽きずに継続的に意識を向け続ける必要がある。
それは例えばどういったものだろう。
気付いた一つは「美しいと感じるもの」。
「美」をキーワードに探すと、ぞろぞろ出てくる。
最初に出てきたのは「雪の結晶」。
しばらくの間その画像ばかり集めていた。
その造形美には驚く。
そういえば昔、水中写真が好きな時があった。
海中の風景や生物たちの美しさに感動していた。
その数年後あたりは宇宙望遠鏡の天体画像に夢中だった。
それらよりもっと昔は日の出日没の風景が好きだった。
鳥の翼、珪藻、多肉植物、花の色彩なども。
私を死から遠ざけ生かすのは「自然界の美」かもしれない。