あほな話

誰かが読んでくれると嬉しい話

自分という意識が存在する原因

くつろいだりぼんやりしている時などに頭に浮かぶ疑問がある。
私は、自分という「特定の一人という意識」を持っている。
それは、他の誰でもないし、他の誰になることも絶対にない。
そして、他の誰かにとって私もまた他の誰かだ。
しかも、私の誕生前までと死後ずっと、意識はどこにも無い。
他の人たちと同じように、世界のどこにも無い時がある。
それなのに世界は宇宙は、私がまるで幻かのごとく関係なく、
ずっと過去から続いてきて、未来も続いていく。
「私が私でしかない」「私は私、あなたはあなた」
「私は他の誰でもない」「他人はその人でしかない」
これは不思議なことだ。なぜなのか解答が欲しい。


私だけではなく昔から誰かも同じ疑問を持って、
私よりもはるかに深く考えているのは後から知ったけど、
他の誰かと同様、他人の話がきっかけでなく、自分だけで
ふとした時に思ったことが最初なのは同じだ。


世界や宇宙というものがそもそも本当は存在しない仮想世界で、
「特定の一人という意識」はその中に入ってゲームする
アバターみたいなものだから?もし、そうだとすると、
意識を持つ前と意識が消えた後には、「本来の意識」とでもいう
ものがある本物の世界に戻るのか?
しかし、そうだとすると今度は、なぜ仮想世界を作って
その中に「特定の一人という意識」を持つ必要があるのか?


何もない所から始まって消え失せる「有限な存在」は、
本当は存在しないのに、何かの都合で存在したことにする
「幻影」としか思えないのだ。